新任のご挨拶
2009.9月号
この度、荏原病院歯科口腔外科に赴任いたしました小林誉(こばやし たかし)と申します。
私は、平成16年東京医科歯科大学歯学部を卒業後、当時は都立病院であった荏原病院へ歯科口腔外科の臨床研修医として1年間勤務しました。この1年間に佐野前部長、市川前医長、長谷川医長に、どちらかというと自由奔放に育てられましたが、3人の診療する姿を見て、歯科医師としての姿勢を学びました。また、現在も非常勤として診療している各専門分野の先生方に指導していただき、とても贅沢な1年間でした。
その後1年の一般開業医勤務を経て、国立国際医療センターで歯科口腔外科レジデントとして3年間を過ごしました。同病院にはエイズ治療・研究開発センターがあり、HIVを含め、あらゆる感染症を合併した患者の歯科治療を経験しました。また口腔外科診療のみでなく、麻酔科・救急部での研修も行いました。麻酔科では歯科だけではなく、あらゆる科の麻酔を行なうとともに、全身管理を学び、また救急部では、外傷患者や敗血症患者などの診療を行い、歯科とはかけ離れた環境を体験することができ、非常に密度の濃い時間を過ごすことができました。
荏原病院での研修修了後も、非常勤として週1回診療しておりましたが、佐野前部長の昭和大学歯科病院総合歯科教授就任にともない赴任するに至りました。
現在、口腔外科医としての修業する傍ら、母校である東京医科歯科大学で歯科麻酔の勉強もしております。
今後は、長谷川医長・齋藤医師とともに、今まで以上の診療水準で地域の先生方と医療連携をさらに深めていければと思っております。大学時代、ボート部で培った体力には自信がありますので、365日身を粉にして診療する所存ですが、なにぶんまだ若輩者でありますので、先生方のご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。